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アルバート=ラズロ・バラバシ「新ネットワーク思考」

2002年発行で著者は1967年生まれで35歳の時です。
ランダムなネットワーク
強い絆のクラスター同志が弱い絆で結ぶつくネットワーク
ずば抜けて多くのリンクを持つハブの存在=社内のコネクター wwwではヤフーやグーグル
パレートの法則 80:20の法則 国土の80%は20%の人が所有 ウェブのリンク数もべき法則に合う
べき法則に従うネットワークをスケールフリーネットワークと呼ぶ

ランダムネットワークの例:アメリカの高速道路地図 都市がノード、都市をつなぐリンクが高速道路とすると均質なネットワークと言える。ほとんどのノードはよく似ておりほぼ同数のリンクを持つ。リンク数の度数分布にはピークがある。
スケールフリーネットワークの例:アメリカの航空会社のルートマップ ノードは空港で空港同志が直行便というリンクで結ばれる。少数のハムが何百という小さな空港とリンクされている。度数分布がべき法則に従うネットワークで、希少なハブがネットワークを一つにまとめている。

ランダムネットワークは除去されたノードがある臨界値に達するとシステムは突然分裂しバラバラになる。
スケールフリーネットワークは故障に強いが攻撃に弱い。大きなハブから順番に攻撃するとネットワークは数個のハブを除去したところでバラバラになる。

生命の代謝もスケールフリー どの細胞も小さなネットワークでほとんどの反応に関与するごく少数の分子(ハブ)がある一方で大半の分子は一つか二つの反応にしか関与していない。細胞のハブはATP(アデノシン三燐酸)、次がADP、水

企業の取締役ネットワーク 79%が一つの取締役会、14%が二つ、7%が三つ以上に参加している。複数の取締役会に参加している21%が取締役のネットワークをまとめている。

アジアの通貨危機 金融のカスケード故障(一つのハブが故障し他のハブに負荷を分散され、負荷が増した他のハブもどんどん故障して崩壊する) マクロな経済の相互依存性をネットワークの視点でみる

ウィルス・マーケティング Hotmailの成功 新製品やアイデアは、ハブ、すなわち消費者ネットワークの中の多数のリンクを持つノードに採用されることにより広がっていく。

15年前の本ですが、面白かった。今は、新たに何がわかっているのでしょうか。
20161120_074816新ネットワーク思考 - コピー


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川島隆太「さらば脳ブーム」

そんなこともあったと思いだした。
主張の力がある。

IMG_20170129_133923さらば脳ブーム

坂井克之「脳科学の真実」

脳科学の真実
今一つ、面白くなかった。

IMG_20170129_134500脳科学の真実

馬場悠男・金澤英作共編「顔を科学する」

ニュートンプレス1999年3月発行。11人の方がそれぞれの専門分野の顔に関する研究内容などを教えてくれます。
あまり専門的な話ではなく、一般の人が興味を引くような話題をわかりやすく幅広く書かれており、読みやすいです。
題名にはありませんが、特に「日本人の」顔についての研究でした。

第一章 顔はどう進化したか 馬場悠男
・鰓を支える骨格を鰓弓(さいきゅう)と呼び、それを動かす筋肉が進化により食物をかむための咀嚼筋や嚥下筋などになっていった
。サメの鰓弓の筋肉と、ヒトの表情筋、咀嚼筋、嚥下筋、発声筋を比較したイラストがおもしろい。
・直立歩行が発声器官をつくる。チンパンジーとヒトの発声器官の違い。
・女性の骨盤が大きくならない限り脳がこれ以上大きくなるとは考えにくい。脳細胞は生まれた時から増加せず、生後に脳が大きくなるのは神経線維やグリア細胞が増加するため。生まれる時に成人と同じ数の脳細胞を備えるには成人の脳の1/3つまり450ミリリットルの脳容積が必要。

第二章 サルの顔とヒトの顔 茂原信生
・原猿類(ロリス、メガネザル)顔に毛、目が丸い、鼻が突き出す。目が丸いのは夜行性だから
・真猿類(ヒト、ニホンザル)顔に毛がないもの多い(コミュニケーションに顔や目)、目が横長、顔が平坦
・ヒトの顔の特徴 1.毛がない 2.白目部分が大きく白い (表情、目のコミュニケーション)
 3.平坦である 4.鼻が高い 5.唇がある

第三章 アジア人の顔 山口敏
・四人種ニグロイド(アフリカ)、コーカソイド(ヨーロッパ)、モンゴロイド(アジア)、オーストラロイド(オーストラリア)
・人種の色の違いはメラニン色素量で紫外線量の適応、体つきは気温の適応
・モンゴロイドの特徴 1.髪の毛は黒く、太く、かたい直毛 2.頬骨が前に出て、鼻が低く、全体として平たい
 3.上まぶたに内眼角ひだという構造があり、目が細い 4.男性のひげが薄い
・エジブトの壁画の顔は横顔で描かれ、モンゴロイド圏は正面から顔が描かれる。顔の特徴の違いが美術の違い

第四章 縄文顔と弥生顔 槙原和郎
・ベルツは、日本人は薩摩タイプ、長州タイプのニタイプあることを示した。主なタイプは薩摩で、長州は公家タイプ
・沖縄人、アイヌ人は縄文人の特徴を強く引き継いでいる
・日本人の成立過程
 1.二万年以上前に移動してきた東南アジア系集団(原アジア人)を基盤として成立
 2.2000年あまり前に北東アジア系の集団(渡来系弥生人)が渡来し始め、大陸から稲作技術や金属器など高度の文化をもらたした。また、在来系集団(在来系弥生人)との混血も徐々に進んだ。
 3.渡来系集団は弥生時代以降その数を増し、六世紀ごろ近畿地方で朝廷を確立した。また大陸からの渡来は、その後の平安時代まで続いた。
 4.東南アジア系の在来集団と北アジア系の渡来集団との混血は現在も進行中であり、地域によって混血率が異なっている。
 5.混血率の地域差は、北海道(アイヌ)、沖縄、東日本、西日本にみられる身体的特徴の差およびおそらくは文化の地域差を生む原因となった
・縄文顔は、丸ないし四角っぽい輪郭、大きな目、二重まぶた、やや幅の広い鼻、豊かな耳たぶ、濃いめの眉毛やひげ
・弥生顔は、面長、細い目、一重まぶた、幅の狭い鼻、小さめの耳たぶ、薄い眉毛やひげ

第五章 日本人の顔と頭 河内まき子
・日本人の頭の形は、上からみて頭の前後が長い形から、丸くなった
・乳幼児期の栄養状態が関係していると考えている

第六章 日本人の歯 金澤英作
歯列(スンダドント 東南アジア、インドネシアに多い)と中国型歯列(シノドント 中国人、日本人に多い)の二つの方に大別
・縄文人の歯はスンダドントの特徴があり、鉗子状咬合。弥生人はシノドントの特徴があり現代日本人と同じ鋏状咬合

第七章 日本人の表情 香原志勢
・片目つぶり、方眉あげ アイヌ人、アメリカ人は上手。和人は下手。コーカソイドは生物学的に片目つぶりがうまい
・表情筋を動かすのは顔面神経。この筋肉を動かす中枢は大脳にあり右側の脳は左側のからだの動きをつかさどる。これを「異側支配」という。腹筋などは両側支配で、片側の大脳の運動中枢からの命令が両側に及ぶ。目や眉が両側支配だと、片目つぶりできない。顔面神経の支配性に個人差・人種差があると考えている。
・表情に左右が対象的なものと非対称なものがある。情緒的な表情は対照で、意識的・糸定期な表情は左右が非対称になる。
・日本人は無表情で、あとを引く笑顔がある。(顔さばきが遅い)

第八章 人相を復元する 橋本正次
・頭蓋骨と顔部品の位置関係を利用した個人識別方法をスーパーインポーズ法という。
・アメリカ軍の戦争犠牲者の遺骨から身元を明らかにする。遺族が目で確認できるので有効
・耳は多くの部位からなり、個人差があるので個人識別に有効

第九章 顔かくしの文化 村澤博人
・明治時代日本人の表情は外人に不可解と思われた。昭和初期も表情に表さず隠すことが主流だった
・戦後、隠す美意識は過去のものになったが、感情をストレートに表情に出さない文化は残っている

第十章 増える不正咬合 井上真彦
・食生活の変化により不正咬合が増えた

第十一章 コンピュータで描く未来顔 原島博
・コンピュータで平均顔をつくると、集団の特徴がとらえやすくなる
・日本人の未来顔は顎がさらに退化する

IMG_20170129_133840顔を科学する





池谷裕二「単純な脳、複雑な「私」」

2009年朝日出版社発行。若い気鋭の脳科学者の、出身高校での講演と3回の連続講義の話です。
講義で使われた動画が特設サイトにアップされており、ちょっと変わった体裁の本です。

脳科学というのは一時期ブームだったのですかね、ブームは気付きませんでした。初めての脳の本でしたが面白かった。生物とは何か、みたいな話にもなるのですね。

いろいろなネタがありました。
・心は脳から生まれるというのは危険。心は意識と無意識があり、無意識の方が大きい
・目の錯覚。ありもしない色が見えたり、色が消える。すなわち実際の世界の真実でななく、存在を感知する脳の活動が感覚世界の全て
・脳のニューロンの活動を見ると、どう認知しているかがわかる。ランプが点灯すると電気刺激を加えると脳に嫌悪の反応が出る。旦那さんに手をにぎってもらうと恐怖の反応が減る。見知らぬ人が手をにぎっても効果がない。
・ゲシュタルト群化原理 脳は細部にとらわれず全体をひとまとめに認識する。ムービーで、点の動きが人間を感じる。顔文字が顔に見える。
・脳は顔とその属性の検出に敏感。
・左側が男、右側が女の合成写真は男に見え、その逆は女に見える。すなわち、人の顔は左半分しか見ていない。人から見た左側は鏡で見る右側の自分。右目は言語の左脳、左目はイメージや映像の右脳に入る。なので、見たものを判断するのは左側の視野が中心。
・左右に写真を置いて選ばせると、長く見せた写真が好きになり選ぶ。同じ場所で交互に見せると、見せる時間が違っても好意は半々。視線を動かすのがポイントで、脳は、わざわざ視線を動かしたのだからそれだけの価値があると解釈する。
・恋愛やドラッグ、アルコールで報酬系のテグメンタが活動する。快楽中枢。恋が盲目になるのは脳がペアリングの相手を納得させるため。
・直観とひらめきは異なる。直観は理由もなく思うことで、正しいことが多い。直観は基底核か生じる。基底核は手続きの記憶をするところで、歩き方、コップのつかみ方などのプログラムを保存している脳部位。方法記憶は無意識で、ミスしない。
・ひらめきは思いついた理由を後から言える。おそらく大脳皮質がメインで担当。ひらめきは寝て待て、寝ている時間も積極的に情報の整理や保管を行う活動をしている。
・ノンヴァーバル・コミュニケーション(言葉にを使わない会話)は女性が長けている。女の勘は直観で基底核。大人になっても成長する部位は前頭葉と基底核で学習や経験で直観力は育まれている。
・逆さメガネをかけると、やがて慣れる。脳の認識が変わる。
・正しさは記憶のしやすさ、好きの言い換え。好きになることは脳の回路が変化すること。何度も見たものは好きになりがち。意識しなくてもサブリミナル効果で視覚に入っても見覚えのあるものの方がすき。
・海馬は記憶をつくる場所。海馬を損傷すると損傷した時までは覚えているが、損傷後は記憶が残らない。記憶が残らないと時間が止まる。
・心が痛むときは脳ではほんとうに痛みを感じている
・側頭葉の特定の部位を麻痺させると、写真の人物が自分か他人かわからなくなる。すなわち脳には自分を認識する回路があり、自己も脳によってつくられている。幽体離脱して上から自分を眺めるのも、実在する脳の現象。脳を刺激で幽体離脱を起こせる。
・他者の視点で自分を見る能力が人間にある。
・生物の定義の議論。自己複製?外部のエネルギーを活用?子孫を残す?親がいる?どれも定義とは言えない。生命と知覚したら生命という考え方
・知覚の話 耳の構造はすごい、ナノテク。熱さと冷たさは同じチャネル。嗅覚は原始的な器官で400種類の受容体で1種類1つの物質を検出している。脳内でにおいだけは特殊な回路で、寝ているときでも大脳皮質にとどけられ、嗅覚は働いている。
・目の構造はあまり効率的なデザインではなく、盲点があり非効率。ヒトはRGB3原色、昆虫や鳥は紫外線が見える。
・自由意志の話。認知は「動かそう」「動いた」、脳活動は「準備」「指令」で、この順番を計測すると
  脳が「準備」意識「動かそう」意識「動いた」脳が「指令」 実際に動く前に動いたと感じる、未来を近くする。 知覚と運動は別。欲求より脳活動が先。僕らにあるのは自由意志でなはなく自由否定。動かさないことにすることは意識でできる。
・脳のゆらぎ 観察するとゴルフのパターが成功するか失敗するかわかる
・脳のノイズはなであるか 脳はノイズをエネルギーに変えて秩序ある世界を生成
・ニューロンは積分マシーン 鹿威しに見立てられる。閾値に達したら物質が出て伝わる
・べき則 無秩序でないことの象徴。男性の身長は正規分布、マグニチュードと地震数はベキ分布
・脳回路の構造が生命現象の核
・フィードバックが欠けると自己制御できない。代表例は自律神経系。自律神経系は意識的なフィードバック機構が備わっていないので心拍数を意識でコントロールするようなことはできない
・脳を使って脳を考える。リカージョン(入れ子構造 再帰) リカージョンで無限の概念が獲得できる。有限を理解している。
 IMG_20170109_171142単純な脳複雑な私





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