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東野圭吾「歪笑小説」

こういうお話、好きです。
小説家が主人公。出版社、編集者、文学賞、映像化。
いろいろな人が絡み合って、茶番みたいな実はリアルかもしれないみたいな業界のお話です。
こういう話というか、こういう冗談みたいな言い回しも好んでいるんだな。

「虚無僧探偵ゾフィー」
「撃鉄のポエム」
「煉瓦街諜報戦術キムコ」

流れで読むと面白いのです。

IMG_20170928_224257矮笑小説
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伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」

四つの中編が入ってます。
「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」

どれも伊坂ワールドです。登場人物はいろいろな作品とリンクしているみたいですね。
特に空き巣兼私立探偵の黒澤が活躍。
ラストはわりとすっきりした感じで、よかったです。フィッシュストーリーの展開も面白かった。

20160529_105005フィッシュストーリー


熊谷達也「いつかX橋で」

仙台空襲を生き延びた少年の物語です。
母と父の違う妹を亡くし焼き場の手伝い、靴磨きをして何とか生きていきます。

東北本線を跨ぐ宮城野橋は、橋の道が両端とも二股になっていてXの形に見えるので「X橋」とよばれました。
近くは特殊飲食店街が並ぶ東八番町や元寺小路があり、風紀のよくない界隈だといいます。

そこで靴磨きをしていた時に特攻くずれの愚連隊にからまれ、ひどい目に合う少年。
悪事に手をそめないと生きていけないという状況の時に、その愚連隊を助けて仲間になって、
いつかX橋の上に虹をかけようと語り合う。

高い地位を目指したり、ささやかな幸福をもとめたりして頑張る2人です。
ひどい世界でも希望はあると思えたのですが、なんともいえない結末です。

20151114_113411いつかX橋で



熊谷達也「ゆうとりあ」

マタギとが出てくる小説、熊谷さんは「邂逅の森」とあと1冊くだい読んでたかな。

団塊の世代、定年退職後のおじさんのお話です。
北川さんは中小商社の営業マンで定年まで勤め上げました。
課長どまりの営業でつぶしがきかないので、再就職活動はせずに年金生活。

ふとしたきっかけで地方山あいの集落を終の棲家と決めて引っ越します。
外から来た人たちだけの、田舎の集落暮らしが団塊親父の視点で描かれます。

クマとかサルも出てきます。ドタバタでないけど、いろいろなことが起こります。

退職後の話はリアリティがあって、他人事とは思いえず共感するところがけっこうありました。
話は全然違うけど「渡る世間は鬼ばかり」のような、いろいろな考えの人が日常でやりとりするところが面白かった。

20151031_093818ゆうとりあ

三浦しおん「舟を編む」

玄武書房の馬締光也が、辞書編集部で辞書を編集・・・舟を編んでいく物語で、何か賞をとった本だと思います。

新しい言葉を探し、載せるべき言葉を集め、載せるのをやめる言葉を決め、言葉を説明する言葉を選ぶ。
考えもしない辞書編集という世界ですが、変わりものだけど人間味のある人がたくさん出てきて面白感動的なお話です。

専門家の「西行(さいぎょう)」の原稿を編集部が手直しするところや紙の話など、へー と関心勉強になるところたくさんあります。

面白かった。

20151009_232310舟を編む


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