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日経サイエンス編集部編「フロントランナー 挑戦する科学者」

月刊科学雑誌「日経サイエンス」2011.1号~連載コーナーを本にしたものと、
「はじめに」に書いてあります。37人の科学者が出てきます。

一人7、8ページでさらっと読めます。先端科学研究の話なので難しい言葉満載ですが、
さすが雑誌で1月ごとに書かれた文章で、なんとなくすごさが伝わります。

出てくる科学者は、40~50代の人が多く若いのにみんなすごいな、と思います。

「がん治療を開く”横綱”遺伝子を探す 間野博行」のお話があります。
ちょうど今日のテレビで血液検査による13種のがん検査の話題がありました。
直接関係する話かわかりませんが、みんな頑張っているから進歩していますね。

分野はさまざまですが、やはり話題の分野が多いのでしょうか。
こんな方々の話がありました。
1.宇宙・世界を理解する
大栗博司 超弦理論で世界の成り立ちを探る
に浅井祥仁 ヒッグス粒子を追い求めて
羽澄昌史 素粒子研究の礎に宇宙のうぶ声を探る
山田哲也 「はやぶさ」カプセル帰還 輝く大気圏再突入技術
2.ミクロ・量子の世界を究める
湯浅新治 スピントロニクスを誰にでもわかる形に
河野行雄 量子の世界をテラヘルツ光で見る
村上修一 誰も気づかなかった量子のふるまいを予言する
香取秀俊 300億年に1秒の差を測る究極の時計 世界標準へ
高野義彦 「お酒で超伝導」から室温超伝導へ
3.化学の力で新しいものをつくる
北川進 呼吸する有機材料を自在に設計する
中村正治 有機化学に「鉄の時代」貴金属凌ぐ触媒を目指す
野崎京子 右手と左手の違いを制御し新しいプラスチックを作る
4.生物に魅せられて
窪寺恒己 深海の巨大イカを捕らえた
久保田信 不老不死のクラゲを育てる
中垣俊之 粘菌に知性の芽生えを探る
川田伸一郎 謎に包まれたモグラ その生き様を探る
中村健太郎 樹木の命をクローン技術でつなぐ
5.ヒトを理解する
柳沢正史 睡眠の本質に遺伝学と神経科学で迫る
宮尾祐介 文意が同じかどうかがわかるコンピューターを作る
細田耕 ヒューマノイドで探る人間の運動機能の巧みさ
海部陽介 アジアの化石に人類の進化を探る
6.次世代医療を担う
高橋政代 IPS細胞を使って網膜を再生する
間野博行 がん治療を開く”横綱”遺伝子を探す
林崎良英 個人の遺伝情報を予防・診断につなげる
山谷泰賀 がんを見ながらがんをたたたく
長谷川良平 「脳波で話す」装置 難病患者のもとへ
7.難病・感染症を克服する
高瀬広 骨を中心に病気を見直す新しい概念の提唱へ
柳田素子 慢性腎臓病を直る病気に
満屋裕明 エイズの治療薬を最速で出し続ける
長谷川秀樹 インフルエンザからの解放を目指す
8.地球を見る・探る
田中宏幸 宇宙線で火山を透視する
加糖泰浩 レアアースの泥で日本の未来を拓く
本郷千春 宇宙からアジアの農地を見つめる
9.フロンティアを拓く
大平徹 ノイズが開くおもちゃ箱を探る
佐々真一 熱力学の地平を広げる
小谷元子 不連続なものの形の本質を探る
溝口紀子 微分方程式の解は爆発しても消えない

本郷千春さんは1994年千葉大学大学院博士課程自然科学研究科修了、博士 で
千葉大学環境リモートセンシング研究センター准教授です。

20140816_203238挑戦する科学者2
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和田竜「村上海賊の娘上・下」

和田竜さん人気の作品、やっと読めました。

村上海賊が気になったのは、この小説が書かれていたからかでしょうか。
信長天下取りの時代、瀬戸内海のことを学べました。読みながら何度も
巻頭の地図を見ましたが、地図もよかったです。

村上海賊で一番勢いのある能島村上の当主武吉の娘「景」きょうが主人公。
主人公ながら大変な醜女と書かれています。なんと大丈夫かと思ったら、
美醜は地域や時代の価値観で違いがあるようです。

お話は、信長と対立して兵糧攻めにあう大坂本願寺が毛利に海からの
食糧援助を求め、毛利は瀬戸内海の制海権をにぎる村上海賊と協力して
援助に向かうが信長と敵対するかは上杉家の様子を見ながらと時間を稼ぎ、
遂に信長側の真鍋海賊と大阪湾で海戦となり勝利の行方は・・・

村上景という姫はハチャメチャな海賊娘なのですが、それに輪をかけて
すごいのが真鍋海賊の真鍋七五三兵衛しめのひょうえ。この人はもうメチャ
メチャにすごいのですわ。泉州っていう岸和田の方のの人で、おもろいおもろない
が大事なのですわ。最後の海戦で景と七五三の戦いは圧巻ですわ。不死身か。

参考文献の数もすごいですわ。
面白かった。

20140817_204810村上海賊の娘上下











大沢在昌「海と月の迷路」

物語りはH島が舞台。島名はH島と書かれていますが、長崎県の軍艦島と呼ばれる島です。

軍艦島が炭鉱の町として栄えていた時代のお話です。大沢さんの描くイメージがとてもリアルで、
創作ですが本当にあったように錯覚します。

派出所のおまわりさんの話なので派手さはありませんが、聞き込み捜査でせまっていくところがじわじわときます。

犯人は、最後はやっぱりなと思いましたが、そう思わせるように仕向けられた感もあります。

面白かった。
20140808_125944海と月の迷路

野口悠紀雄「「超」整理法」

1993年11月初版です。20年以上前の整理法本なので、デジタル情報の整理については当時と状況が違いますね。

ただ、個人管理の紙情報はカテゴリ分けせずに時系列のみというのは、参考になります。名刺も時系列のほうが
よさそうですね。

20140721_190013「超」整理法

潮秀樹「よくわかる量子力学の基本と仕組み」

難しいのでざっくり流し読みました。
もちろん数式はすべて飛んで、おもしろい絵もたくさんあるのですが、意味はわかりません。
理解しようとしている人にはわかりやすく書かれているのでは、と感じる本です。

項目は次のとおり。
第1章 量子の世界
第2章 量子力学の基本
第3章 半導体
第4章 レーザー

現代のコンピュータ社会を支える半導体の性質を理解するには、量子力学により導かれるエネルギーバンドと
パウリの原理を理解が必要だそうです。残念ながら理解できません。
量子力学がいろいろと重要な技術に関係しているようなので、これからの頭のよい方はこれをベースに新しい
発見や開発ができるとよいです。
20140721_185933よくわかる量子力学の基本と仕組み

佐藤文隆・井元信之・尾関明「量子の新時代」

朝日新聞出版2009年7月第1版です。

「はじめに」で科学記者の尾関章さんの言葉。この本は公開講座の議論をふまえて書き下した。
第一部は尾関さんが科学記者の視点で映画や小説の話も盛り込んだイントロ。
第二部は量子情報科学のおもしろさを研究の現場にいる井元さんがインタビュー形式で語る。
第三部は科学史を見通すことで浮かび上がる量子情報科学の意味佐藤さんが概括。

とりあえず読むだけ読めそうだな、と思いながら読み進めます。
副題は、SF小説がリアルになる、ですし。

第一部 劇的な量子
・「粒子であり波である」の訳のわからなさ。尾関さん三十余年前に受けた量子力学の講義は数式の流れ追いかける
 鍛錬の場で、つまずいた。そのつまずきを解消できるかも。数式の流れを追うという意味は、この本の後で読んだ
 「よくわかる量子力学の基本と仕組み」を見てわかりました。とにかく意味の分からない記号の数式だらけ。
・多世界解釈で謎がとける、の話。SFチックな話で小説の引き合いもありながらなんとなく多世界のイメージが
 できそうな気がしました。ここは、読者を引き込む導入部のお話なのでしょうが。
・「重なり」と「とびとび」。量子力学の世界をきわめて大雑把に素描すると、この二つの言葉に集約されるそうです。
・電子のとる高さは「とびとび」。量子という言葉は数えられることを意味し、エネルギーすら1個2個と勘定する。
・「重ね合わせ」、複数の状態が重なり合うと考えればはかなく、壊れやすい波のようなもの。量子コンピュータは
 この重ね合わせを使う。重なった状態をそのままにして、それぞれの状態を使って情報処理していく。これによって
 計算の並行処理が進むのだが、重なりは壊れやすいので難しい。物理の世界では壊れないようにごくごく低温に
 する。
・二重スリットの実験の話。一度に二つの窓をすりぬける粒子。電子を使った二重スリットの干渉実験は世界で最も
 美しい実験と言われたそうです。

第二部量子情報科学がひらく世界
・光ファイバー通信のノイズの意外な原因は、光そのものが持つ「量子雑音」。光を波でなく粒子として扱おうとした、
 とかそういう話。新しい技術を研究している人はすごいね、
・量子コンピュータ。量子計算の得意分野は「周期を求める」ときに発揮。素因数分解のほかに大規模シミュレーション
 で効果を発揮できそう。量子コンピュータは一家に一台というより大規模な場所で使うイメージ。
・量子暗号は実用化も視野に入っている。まずは軍事情報とかの話かな。

第三部量子は私たちをどこへ導くのか

・ボーア・アインシュタイン論争 「量子力学の反常識と素粒子の自由意思」でも出てきた
・驚異は「量子」ではなく「重ね合わせ」
・状態ベクトルの話でおもしろいたとえ
「最近のIT革命は文字も画像も音も1と0が連なるデジタル情報に変換されてコンピュータで処理されていると
聞いたことがあるでしょう。実際、パソコンでデジカメで撮った写真のファイルを無理やり文書作成ソフトで開くと
意味不明の文字列が出てきて驚くときがあります。”無理やり開く”とはデジタル情報を復元する基底を取り違えたから
起こた間違いです。画像をデジタル情報に変換する際にとるべき基底とは別の基底で復元すれば、意味不明の
ものが現れるのも当然です。たとえば白黒の画像がここにある。この画像を電気のオンオフの信号の流れにして
送るのがFAXです。FAXが故障して電話でその図形を伝えなければならなくなったとする。「5ミリぐらい少し横に行って
、丸みを持って上に行って、そこの内側は黒く塗って・・・」では相手に何が伝わったか定かでなくなる。このとき、
「5センチ四方の方眼紙を手元に用意して」と指示して、自分も原画の上に透明な罫線の入った下敷き重ねる。
そして、「今から白-黒と言っていくから、左上の角から横にすすんで右に当たったら一つ下がってまた左から横に、
黒といったらそのマス目を黒く塗って」と指示する。そして下敷のマス目の白黒を電話で言っていく。すると概略の
画像情報が相手に伝わる。もちろんマス目が少なければ粗い画像になる。これを状態ベクトル的に言うとマス目の
数が100×100で1万なら基底の数は1万個あって、その代り成分は0か1のどちらかである。基底に成分を掛けて足し
合わせたのがベクトルである。
・復元には共通の基底=プロトコル

20140721_185646量子の新時代






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