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熊谷達也「ゆうとりあ」

マタギとが出てくる小説、熊谷さんは「邂逅の森」とあと1冊くだい読んでたかな。

団塊の世代、定年退職後のおじさんのお話です。
北川さんは中小商社の営業マンで定年まで勤め上げました。
課長どまりの営業でつぶしがきかないので、再就職活動はせずに年金生活。

ふとしたきっかけで地方山あいの集落を終の棲家と決めて引っ越します。
外から来た人たちだけの、田舎の集落暮らしが団塊親父の視点で描かれます。

クマとかサルも出てきます。ドタバタでないけど、いろいろなことが起こります。

退職後の話はリアリティがあって、他人事とは思いえず共感するところがけっこうありました。
話は全然違うけど「渡る世間は鬼ばかり」のような、いろいろな考えの人が日常でやりとりするところが面白かった。

20151031_093818ゆうとりあ

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森下賢一「居酒屋礼讃」

1992年発行の本です。今から24年前。

バブルの頃で、日本酒ブームとかありました。
日本の居酒屋、大昔の酒場、江戸時代の酒場、川柳、落語の居酒屋。
世界の居酒屋、古代中国、エジプト、ローマの居酒屋。ヨーロッパ中世、イギリス近世の居酒屋。パブ。ワインとビール。

かなり研究しています。この本に出せるだけ出しているエネルギーを感じます。

後半は東京の居酒屋をいろいろ紹介してくれています。
今、どれくらいあるのか気になります。
行ってみたいところ、たくさん。

20151025_221820居酒屋礼讃



椎名誠「すすれ!麺の甲子園」

おなじみ椎名誠さんで、旅と食べ物連載もの本です。個人的にツボに入り、笑って読みました。

全国の麺や麺状のたべものを食いまくります。食べたくなります。
甲子園のように予選から決勝トーナメントで全国麺の中から一つ優勝麺を決めるのです。

出てくるのは結構有名麺が多いけど、気になったのは小樽の豪雪うどんと酒田のワンタンメン。
調べたら豪雪うどんは閉店していました。ジャガイモ麺でどんなのかな?

20151025_093649すすれ麺の甲子園

五木寛之「百寺巡礼第八巻 山陰・山陽」

五木寛之さんは小説やいろいろな本で有名ですが、初めてかもしれません。

津和野の永明寺、萩の東光寺、山口の瑠璃光寺、防府の阿弥陀寺のところを読みました。
しみじみとしていいですね。これからも旅でお寺に行く前に読みたい本です。

その中で訪れたのは永明寺と東光寺。両方とも藩主の菩提寺で、当時はとても力を持っていたことがわかる気がします。

永明寺の話。森鴎外や西周をはじめ津和野出身の逸材と呼ばれる人がたくさんいて、だれも故郷の津和野に戻らなかったそうです。津和野は鎌倉時代に吉見頼行が三本松城(津和野城)を築いて以来の城下町ということ。吉見氏319年、坂崎出羽守16年、亀井氏250年あまり津和野藩主となり明治を向かえていること。そのほか太鼓谷稲成、坂崎出羽守の千姫事件、亀井家、青野山、乙女峠のキリシタンの碑がでてきます。

東光寺の話。関ヶ原の戦いで毛利輝元は西軍の総大将で敗れたため、東軍の徳川家康に領地を没収され萩に城下町を築いたこと。(この時から尊王攘夷運動や反幕につながっているような感じがします。)藩校明倫館をつくって教育に力を入れたこと。東光寺は黄檗宗のお手で、中国僧の隠元さんが宗祖。黄檗宗の大本山は京都府宇治市にある萬福寺です。(黄檗駅に降りたことはありますが、萬福寺には行かなかった。今度チャンスがあれば行きたいですね。)境内に毛利家の墓所、御廟があります。三代目の吉成から奇数代の藩主と夫人や一族のお墓があります。毛利家は藩主が没したときに家臣の殉死を禁じて石灯籠を献上させ、500基もの石灯籠が並んでいること。藩主のお墓の前に亀砆(きふ)があり、黄檗宗の寺院ではよくみられるということ。

実際に、両方ともよかったです。

20151025_094425百寺巡礼山陰山陽













内田康夫「萩殺人事件」

萩方面に遊びに行く前に、たまたまこの本を見つけて読みました。

2012年初版なので最近の本でした。あとがきで知りましたが、光文社の「萩殺人事件」と祥伝社の「汚れちまった道」が浅見光彦30周年記念の合同特別企画で同時刊行されていたようです。汚れちまった道も読まなくては。

お話は大学時代の友人松田の視点で進み、萩、防府、美祢、宇部、山口を走りまわります。

20151025_093710萩殺人事件


内田康夫「津和野殺人事件」

25年以上前に読んで、再読です。内田さんは結構読みました。

山陰方面に旅行に行くので読みたくなり、思い出しながら読み進めましたが、結構楽しめました。

津和野の町の名所や歴史が事前に学べてよかった。浅見光彦は事件の捜査で、あんなに何度も津和野に行っていたとは。

山口から津和野には今もSLが走っていますが、当時は『貴婦人号』といったのですね。今は『津和野号』といって土日だけ走っていますが、たまたま太鼓谷稲成神社の駐車場から見ることができました。

20151025_093723津和野殺人事件

三浦しおん「舟を編む」

玄武書房の馬締光也が、辞書編集部で辞書を編集・・・舟を編んでいく物語で、何か賞をとった本だと思います。

新しい言葉を探し、載せるべき言葉を集め、載せるのをやめる言葉を決め、言葉を説明する言葉を選ぶ。
考えもしない辞書編集という世界ですが、変わりものだけど人間味のある人がたくさん出てきて面白感動的なお話です。

専門家の「西行(さいぎょう)」の原稿を編集部が手直しするところや紙の話など、へー と関心勉強になるところたくさんあります。

面白かった。

20151009_232310舟を編む


村上龍「料理小説集」

1986年~1988年に書かれた32編の短編です。
「わたし」は30代妻子持ちのCFディレクターで映画も作っている。
海外での仕事が多く、世界各地で女や男と料理にまつわるお話。
村上龍さんらしい官能的な感じが漂っています。

巻末に協力店リストが載っていて、日本では日本料理8店舗、フレンチイタリアン9店舗。
海外は39店舗。相当取材をしたのでしょうか。

料理はハーブとにんにくと卵のスープ・ウィーン風、トマトと鯉のスープ・ハンガリー風、キャビア・ベルーガ、イカスミのスパゲティ・セントペレス風味、ふぐの白子、グリニッジ・ヴィレッジ風すっぽん鍋、豚の下肢肉の塩ゆで・ル・マン風、トナカイの生まレバー・ラップランド風、フンギポリツィーニ・ヴィア・デ・メルセデ他多数

料理よりも男女のエピソードの方が印象に残りました。

20151009_232210料理小説集

米澤 穂信「満願」

6編の短編集です。
ミステリアスなんだけど怪談のよう、だけど怪しい存在がある訳ではなく、人間の業が怖いお話です。
子どものころに昔話結構好きで読んでいました。なんだかその頃読んだような、じんわりとした怖い感じが結構好きです。

普通そうで危ない人が怖い「夜警」
不条理が当たり前が怖い「死人宿」
少女の歪んだ欲望が怖い「柘榴」
志を持ったビジネスマンの正義が怖い「万灯」
怖そうでないのに執念が怖い「関守」
とても魅力的でいい人なのに怖い「満願」

面白かった。

20151002_224251満願
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