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佐藤航陽「未来に先回りする思考法」

佐藤さんは株式会社メタップスの社長。1986年生まれで大学在学中に会社を設立、2011年にアプリの収益化支援ビジネスを開始。若くて世間から注目される方です。

たまたま手にとって読んでみた本ですが、共感するところがけっこうあって、面白く読みました。
副題は「テクノロジーがすべてを塗り替える」 ちょっと構えるタイルですが、めずらしく手に取ってよかった。

話の中で、Google、Amazon、FacebookなどのアメリカのIT企業がよく出てきます。
気になった気に入ったところをピックアップ
はじめに
・未来を先回りする人はテクノロジーに理解が深く、経済、人の感情などの複数の要素を把握し社会が変化するパターンを見抜くことに長けている。
1章 テクノロジーの進化にはどんな「パターン」が隠されているか
・電気や蒸気などのテクノロジーは人間の機能拡張。コンピュータやインターネットは人間の機能のうち「知性の拡張」
・私たちの実行パターン①学習 ②パターン認識 ③予測 ④実行
・知性の発達プロセス①膨大な情報を蓄積 ②蓄積された情報から人間が手動で改善につなげる ③蓄積された情報から人間がパターンを抽出し、そのパターンをシステムに検知させ改善につなげる ④パターン認識そのものから改善のあめの判断まですべてシステムで行う。 モノのインアーネットは①~③、クラウド化されたAIが④をこなすと「知性」と呼べる
・テクノロジーは天才を量産。感情もロジック化
・宇宙からインターネット Google、Amazonがこの分野に投資。AppleとAmazonは自動運転車やスマートカーに参入
・想像できる技術のほとんどは実現される。点ではなく発展を線でとらえ、タイミングが大事

2章 インターネtットを中心とする新しいテクノロジーはこれから社会システムをどう塗り替えていくのか
・すべてを「原理」から考える。すべては「必要性」からはじまる
・社会システムの必要性、その必要性をテクノロジーで効率的に満たすための変化
・血縁型の封建社会から代理人によるハブ型の近代社会、情報伝達高度化でハブ不要になり分散型の現代社会へ
・国家と企業の役割の融合、自他 プライバシーの融合
・国家権力の一つ通貨発行権を持つ国家とビットコインの争い
・貨幣から価値へ。財務諸表に表せない価値。情報の価値。

3章 テクノロジーの進化は私たちにどんな問題をもたらすのか
・現代社会は情報が偏って存在しリアルで情報共有できない前提でハブの代理人をたてて機能させてきた
・シェアリングエコノミーは各個人の余ったリソースをネットワーク全体で共有しあうシステム
・Airbnbは個人の住宅の空きスペースを有効活用したい人と、安価に旅先の宿を確保したい人をつなげる、いわば個人間での「空間共有サービス」
・Zipcarはカーシェアリングで有名。2011年にナスダック上場
・Nextdoorはネット時代のご近所付き合いを再現するソーシャルネットワークサービス。近隣の人といらなくなった家具やイベント情報まで様々なモノや情報を共有しあうことができる。
・人工知能は人間を再定義する。人間の機械化と機械の人間化。どこまでが人間でどこまでが機械か。
・Googleの有名な「20%ルール」 就業時間の20%は会社から支持された業務以外の自分の好きなプロジェクトやアイデアに時間を費やしてよい。この仕組みはリスクヘッジのため。会社は常に正しい判断をし続けることはできないため、数万人の社員の業務時間の20%のリソースをリスクヘッジにあてている。誰も不確実性から逃れることはできないことを理解した組織づくり。
・現時点では合理的な答えが長期的にみれば必ずしも合理的でない。
・不確実性とリスクの本質を分析した「ブラックスワン」。
・資本は偏在し上位2割が8割を独占する。人間は経済活動するときに古くて実績のある存在を選ぶ傾向。アルバート=ラズロ・バラバシの新ネットワーク思考
・貨幣はデータであり概念的なものなので、物理法則は適用されずどこまでも増殖できる。

4章 未来を予測したうえで、個人はどう意思決定すべきなのか
・現状をひたすら効率化し続けることは、目的地への近道を探すことを放棄した思考停止の状態とも言える。
・どうすれば現状のやり方を効率化できるかと考える前に、「今も本当にそれをやる価値があるのか」を優先して考える癖をつけることを勧める。
・テクノロジーの現在地を知る。①使える ②ポテンシャルがわかる ③なぜできたのか原理から理解している ④実際の作り方がわかる の4段階。③が重要。
・パターンがつかめるまで失敗を重ねる。一度のトライで全体のパターンは理解できない。一定数のトライを重ねる
・ロジカルシンキングを疑う。論理性の高い判断が成功の可能性が高いわけではない。全体像を把握し体系的に理解することはできない。理解できない(情報のない)周囲の環境、競合がある。
・ロジックと結果は連動していないのに、すべての意思決定はロジックに依存するジレンマ。この矛盾をついた大物投資家は、自身の主観的な判断を信じずに、一定の基準を超えたスタートアップには等しく投資を実行するルールで成功した。
・どのフィールドで戦うか、市場の拡大に対して人材が足りていなければ一人ひとりの価値が上昇する。市場が縮小し人材があふれると価値が下落する。

20161029_082148未来に先回りする思考法2


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尾木蔵人「決定版インダストリリー4.0」

尾木さんの現職は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの国際営業部副部長でドイツザクセン州経済振興公社日本代表部。
この本は2015年10月1日発行です。

産業界で話題の、ドイツのインダストリー4.0(第4次産業革命)について、教えてくれます。
正直、インダストリー4.0が何か知りませんでしたが、テレビのニュースや特集のような感じで概要がわかりやすく書かれています。
インダストリー4.0、IoT、人工知能(AI)、ビッグデータ分析、ロボット、自動運転車。最近ニュースで目に耳にします。

・ドイツで2013年4月にスタート
・参加企業はシーメンス、ボッシュ、VW、ダイムラーなどのビック企業。政府主導、産官学の連携
・8つの優先エリア 1.ネットワークイングの標準化とレファレンス・アーキテクチャー 2.複雑化するッシステムの管理
3.産業向け総合ブロードバンド通信インフラの確立 4.ユーザーの安全とセキュリティ
5.企業組織と就労モデルの検討 6.トレーニングと継続的な能力開発
7.法規制のフレームワーク 8.エネルギー効率の向上
・スマート工場 サイバーフィジカルシステム導入で工場の垂直連結(フィールド機器制御システムPLC・製造実行システムMES・統合業務システムERP
・SAP HANAシステム(インメモリーDB)クラウド融合
・フラウンホーファー研究所
・ダイムラー スマートトラック
・アメリカ インダストリアル・インターネット・コンソーシアムIIC 産業のスマート化(ドイツは工場をスマート化)2015年ドイツ勢7参加
・IIC GE、IBM、シスコシステムズ、AT&T ソフトウェアを含めたコア領域を守りを知的財産権で固める戦略
・IBM 人工知能
・グーグル スマートカー 自動運転サービス
・GE ソフトウェア開発に乗り出す 航空機エンジン(機器)にセンサー 航空機(施設)の運行状況 航空会社単位の機体(フリート) 飛んでいるすべての飛行機(ネットワーク) デジタル空間で全世界のフライトにかかわるデータが保存、分析、見える化
・中国製造2025
・中国主導アジアインフラ投資銀行AIIBにドイツいち早く参加を表明 パートナーシップ
・台湾、韓国は中国もうで
・日本は乗り遅れるな

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篠田康人「中小企業のためのM&Aの教科書」

篠田さんは名南M&A株式会社の社長です。

M&Aは乗っ取りではないよ
大企業とちがって中小企業は調査や手続きが大変だからM&Aアドバイザ-に頼んだ方がいいよ
中小企業のM&Aは売り手市場で後継者不足による事業継承対策の案件が多いよ
M&Aの種類と流れはこんな感じだよ
我々M&Aアドバイザーはこんな役割で、私たちに頼むと売り手と買い手のマッチングをするよ

という内容の、M&Aアドバイザー紹介の本でした。

20161029_082241中小企業のためのM&Aの教科書

田原総一朗、宮崎学「誰も言えなかった戦後史」

田原さんは朝でも生テレビの司会で見ていました。宮崎学さんが知りませんでしたが、ヤクザの家に生まれた元共産党員。グリコ森永事件の重要参考人としてマークされたことがある、作家です。

対談形式の本です。戦後の出来事について、ランダムに語り合っている感じです。
共産党、ワイロ、金権政治、リクルート問題 江副、中曽根 風見鶏、小泉 ぶっこわすの話など。

あまり興味のあるネタはなかったかな。
20161009_133301誰も言えなかった戦後史2

竹田恒泰「日本人なら知っておきたい昭和戦後史」

竹田恒泰さんはテレビで見たことがあります。専門は憲法学、史学の作家で、明治天皇の玄孫と紹介されていました。
旧皇族の家に生まれているからでしょう、皇族に関する記述が特徴で、竹田さんならではというところなのでしょう。
天皇の人間宣言、東久邇宮稔彦王、日本国憲法、東京裁判、日米安保、原水爆、米軍基地など憲法問題や安全保障に関する話が多かった印象です。
20160920_234546日本人なら知っておきたい昭和戦後史

蔭山克秀「やりなおす戦後史」

著作者紹介によると蔭山さんは代々木ゼミナール圧倒的人気No.1の公民科講師です。
この本もとてもわかりやすくて良かった。
代表作「やりなおす経済史」「人物で読み解くセンター倫理」「蔭山のセンター現代社会」「蔭山克秀の政治経済が面白いほどわかる本」も読んでみたいですね。

「アメリカとの関係を軸に戦後史を見ていくとわかりやすい」という話がありますが、その通りと感じました。日本を動かしている人、歴代の総理大臣のやり方や実績の解説もとてもわかりやすく勉強になる感じです。
1章 
占領下 1945-1952 今の日本をつくった米軍占領下のシナリオ
GHQ政策/東京裁判/GSとG2/吉田茂外交/ドッジ・ライン/日米安保条約
鈴木貫太郎・東久邇宮稔彦王・幣原喜重郎・吉田茂・片山哲・芦田均・吉田茂
2章
[50年代]1953-1960 協調が独立か?日本の行く末をめぐる攻防戦
神武景気/なべ底景気/五五年体制/日ソ共同宣言/新安保条約/安保闘争
吉田茂・鳩山一郎・石橋湛山・岸信介・池田勇人
3章
[60年代]1961-1972 高度経済成長と荒れ狂う学生運動
所得倍増計画/岩戸景気/いざなぎ景気/沖縄返還/公害対策/全共闘運動
岸信介・池田勇人・佐藤栄作・田中角栄
4章
[70年代]1973-1979 経済大国を裏で操るカネと権力の政争ドラマ
ニクソン・ショック/石油危機/三角大福政争/日本列島改造論/日中国交正常化
佐藤栄作・田中角栄・三木武夫・福田武夫・大平正芳
5章
[80年代]1980-1989 カネで世界を買い占める昭和バブル狂騒
日米貿易摩擦/プラザ合意/バブル経済/ノンバンクと住専/靖国参拝/昭和の終焉
大平正芳・伊藤正義(臨時代理)・鈴木善幸・中曽根康弘・竹下登・宇野宗佑・海部俊樹
6章
[90年代]1990-2000 崩れ落ちるバブル経済と新時代への政界大再編
バブル崩壊/金融機関の破綻/整理回収機構/政界再編と政党ブーム/村山談話
海部俊樹・宮澤喜一・細川護熙・羽田孜・村山富市・橋本龍太郎・小淵恵三・森喜朗
7章
[2000年代]2001~現在(2015)塗り変わる世界勢力図と揺れ動く日本
小泉劇場/北朝鮮拉致問題/消えた年金/領土問題/原子力ムラ/集団的自衛権
森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三・福田康夫・麻生太郎・鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦・安倍晋三
20160920_234557やりなおす戦後史

司馬遼太郎「街道をゆく27 因幡・伯耆のみち 檮原街道」

初めて読んだ司馬さんの本は竜馬がゆくで、中学のころくらいかな。
評判の本でやっぱり面白く読みました。その後も何冊か読みましたが、話の合間に解説のような話が挟まり、勢いで読み進められないところがあります。なので、手軽に手に取れず、気が向いた時に構えて読む感じでした。

今回は小説ではなく、紀行文。地理と歴史と文化を、感じるがままに表現している感じです。感じる感性は経験と知性で別世界。表現は読みやすい言葉と文章、ですがわからない言葉がいっぱいありました。

因幡は鳥取県の鳥取市の方。伯耆は鳥取県の大山、米子の方です。
どちらも、広くは出雲の圏に入るみたいです。

石州瓦、大伴家持 律令制、砂鉄、因幡采女、万葉集、二十世紀梨、古事記 ワニ、亀井 茲矩(かめい これのり)、夏泊、岬、伯耆国倉吉、千刃、打吹山 一国一城令、福井貞子 木綿口伝、三徳山三仏寺、後醍醐天皇、綿 弓ヶ浜。

檮原街道(脱藩のみち)は別の場所のはなし。
高知県で、愛媛との県境にちかいところ。檮原の人と、脱藩した人の話も面白かった。

また、行く所の「街道をゆく」を読みたいですね。面白かった。
20160927_055058因幡・伯耆のみち 檮原街道


 
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