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江國香織・辻仁成「冷静と情熱のあいだ」

赤い表紙は江國さんが書いたお話で、イタリアのジュエリーショップで働くアオイが主人公。ささやかな日常の物語、幸福そうな暮らしですが、忘れられない過去があります。

青い表紙は辻さんが書いたお話で、絵画を修復する工房で働く阿形順正が主人公。職場での出来事、過去の出来事と家族とのいさかい。忘れられない過去があります。

アオイと順正それぞれの視点で物語が進み、最後にフィレンツェのドォモで劇的に再開。ヨーロピアンな空気の物語でした。
青を後から読んでよかったかな。

この2つの物語は、同時進行で書かれたそうです。すごいですね。

IMG_20161221_090218冷静と情熱のあいだ


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今野浩「工学部ヒラノ教授」

今野さんは1940年生まれ。東大卒スタンフォード大学院OR学科修了筑波大助教東工大教授中大システム工学教授の経歴です。
大学工学部の実態を軽妙で理系な語り口で紹介してくれます。

一般教育と専門教育の先生の格の違い。文系先生と理系先生の違い。数学先生と工学先生の時間感覚の違い。アメリカ大学と日本大学の違い。変わった先生、すごい先生や生徒。

助手から学長までの階級、研究費、論文、入学試験、研究集会。

1980年代末から20年にわたり「大学設置基準の大綱化」と「大学院重点化」という改革の嵐が吹き荒れました。そういえば、学科の再編があったり、わけのわからない学科がいろいろできていた記憶があります。その時の大学の先生は大変だったのですね。当時何が行われたのか、初めて知りました。

工学部は、とにかく決められた時間に遅れないこと。(納期を守ること)

IMG_20161221_052121工学部ヒラノ教授

中村昌弘「シミュレーション統合生産の衝撃」

タイトルの前に「インダスリー4.0を超える」副題はIoT時代に先見力を与える知識統合型ものづくり。2015年発行です。
著者の中村さんはレクサー・リサーチ社の社長で小松製作所の研究開発の後1993年に会社を設立。頭の良い方です。GP4シリーズ、GD.findiシリーズといった生産ソフトを開発しています。
GD.findiという商品の宣伝話もけっこうありますが(そこにいきつく話ですが)、興味を持たせる話の進め方、パワポの絵を随所に入れた説明で説得力があります。ものづくりに携わる人は参考になると思いました。
タイトルに「衝撃」とついているので、うさんくさくて普通なら手に取らないのですがインタストリ4.0とかIoTとか話題の言葉につられて読みました。

「エンジニアリングチェーン」という言葉になじみがなかったのですが、商品開発、製造準備までの流れととらえました。製品企画、原価計算、製品設計、組立性、工程設計、標準時間、設備設計、物流計画、要員計画、MBOM作成量産までのチェーンを指します。これに対して「サプライチェーン」は受注、量産(製造)、納品までの供給の流れです。

現場の要素を入れた、製品化(商品開発、製造準備)にも製造(ものづくり現場)にリンクした「生産モデル」を作り、シミュレーションして業務系で計画を作成、ものづくり現場の情報を常に取り込んで差異を修正していくという考え方の話です。GD.findiというのはクラウドベースの次世代生産シミュレータということです。すごそうなソフトですが、高いのでしょうね。
IMG_20161211_085129シミュレーション統合生産の衝撃



山田日登志、片岡利文「常識破りのものづくり」

2001年NHK出版 二部構成で前半はNHKの片岡さんのドキュメント。後半はトヨタ生産方式の伝道師山田日登志さんの言葉です。

出荷を押さえる。必要なものだけ作る。仕掛品をできるだけなくす。作りすぎのムダ。1個流しで流れがわかる。セル生産から一人屋台方式。
「からくり」現場に応じた作るための道具をつくる。からくり人形 円運動と往復運動で動きが構成
できる人は一人でできて当たり前だが、モラルのある人が実績をつくると、私も一人でやれると思う。
活人と省スペース。赤字の現場は危機感がないサラリーマン根性になっている。人を育てるのに管理はいらない。
山田さんの製造の定義「製造とは自然界に眠っている資源を人類その他の利益のために加工して製品とし、最終的に自然界に資源として戻すためのプロセス」
標準とはムダを見分けるための単なる目安。分業が人間の能力をそぐ
ムダをなくせ。改善はわかったかではなくやれたか。できないは能力がない。難しいは対応能力が不足。

あらためて、参考になる話がたくさんあり、面白かった。
IMG_20161211_085058常識破りのものづくり



井熊均編著「『自動運転』が拓く巨大市場」

2013年日刊工業新聞社発行です。
1.エコカーの技術と、ハイブリットや電気自動車、化石燃料以外の動力源と、コスト、航続距離などの特徴、供給インフラ整備の実現性についてなど
2.自動車市場の成長が止まった4つの要因。郊外化の終焉、公共交通の魅力の向上、社会的投資力の低下、相対的な魅力の低下 財布をスマホに奪われた
3.公共交通の移動は軌道上・定刻、自動車は自由・随時。新たな市場はコミュニティ内・オンデマンドサービス。
自動運転の対象となる自動車「コミュニティ・モビリティサービス・ビークル:CMSV」コミュニティ・モビリティサービスが自動運転車で提供されるようになる。安全、事故発生時の責任などの問題がある。サービスのシステム、運用、インフラが必要になること。

これまでの分析と、今の流れで予測される近い未来像の話です。人の移動の話が中心で、物流に関しての話はありませんでした。
IMG_20161211_085115自動運転が拓く巨大市場

斉藤勝司、粥川準二、荒舩良孝、宇津木聡史「教えて!科学本」

2011年発行の、科学本の紹介本です。
4人のライターが、得意なジャンルの科学本を紹介してくれます。

齋藤勝弘「知っておきたいエネルギーの基礎知識」2010年
鈴木理「『物質』から『生命』へ」2009年
坂井克之「脳科学の真実」2009年
川島隆太「さらば脳ブーム」2010年
池谷裕二「単純な脳、複雑な『私』」2009年
河野哲也「暴走する脳科学 哲学・倫理学からの批判的検討」2008年
今野浩「工学部ヒラノ教授」2011年
海堂尊「マドンナ・ヴェルデ」2010年
IMG_20161211_095749教えて科学本

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